冷蔵庫に入っていた牛乳、うっかりして賞味期限過ぎちゃった!
これってよくあることですよね。
私が日本にいたころ、牛乳を使うか使わないかは賞味期限で判断していました。巷では「ニオイや状態を確認して大丈夫だったらOK!」などと言われていますが、判断するにも万が一間違ってお腹でも壊したら・・・と不安で自信もなかったんです。
でもこちら、ブラジルの田舎の牧場地に住んでみて目からウロコ!
- 牛乳の腐ってる腐ってないの判断の仕方、
- 腐った牛乳を捨てないで活用する方法、
- 牛乳の保存方法など・・・
日本とは全然違ったやり方で、絞りたて牛乳とお付き合いすることになりました。今回はそういった経験をみなさまにシェアしたいと思います!
photo by Stefan Lins
牛乳の賞味期限は?飲める・飲めないの目安
日本では搾りたて牛乳を飲むことなどほとんどないですが、ここブラジルの牧場地では朝絞ったばかりの絞りたて牛乳を、持参した2Lのペットボトルに入れてもらって、スーパーなんかで売っているよりかなり安く買うということが日常茶飯事です。
新鮮な絞りたて牛乳を毎日!!
と、当初はかなりワクワクしながら牛乳を買ったのですがフと不安がよぎりました。
- 搾りたて牛乳ってそのまま飲んだらお腹壊すんだっけ!?
- ペットボトルに入れてもらうから、賞味期限がわからない(←当たり前)
- 保存方法がわからない・・・
日本のスーパーで、すぐに飲めるように処理されたパック牛乳しか買ったことがなかった私は、ブラジルの現地人の生活術を教えてもらうことになりました。
飲める、飲めないはこう判断する!
まず牛乳の判断ですが、日本の市販の牛乳だとすでに殺菌消毒がなされて販売されています。パックで密閉されているので、開封しない限り菌の繁殖などの衛生面は大丈夫ですが、こちらでペットボトルに入れてもらう搾りたて牛乳ではそういったことができないので、買ったら必ず直ぐに沸騰させて菌の繁殖を防ぐんです。
搾りたて牛乳の処理の仕方、保存の仕方は最後の方でご紹介しますね!
そして絞りたて牛乳は賞味期限はもちろん不明なので、毎日その牛乳を沸騰させて殺菌消毒がてら確認します。
- 白いツブツブが発生したり
- 水分と脂肪分の塊に分離したりせずに
ほわ~っと泡が膨らん膜ができればセーフ!
↓こんな感じ
分離してしまったら、アウトなので飲用にはしません。
↓これはアウト(水分と脂肪分が分離)
こういう確認法は日本でも実践されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、その後の牛乳の扱いが違うんですよ~(笑)
え!?それ・・・普通捨てるよね!?
まぁ見出しでわかると思いますが^^;
そう。このアウトのカッテージチーズみたいになった牛乳、日本では「あ、これダメだ」と直ぐ捨てますが、こちらでは捨てないんです~~~!!!
げげっ!腐ってるじゃん!と言いたくなりますが、違うんですね~。
これは立派にチーズとして活躍します!
実は、過去にレアチーズケーキのレシピをご紹介しましたが、そこに載せていた写真のチーズは、この、普通日本では捨てるであろう、このチーズなのです。(笑っちゃうでしょ~笑)
[blogcard url=http://saintnature.com/post-187/]
私も慣れるまではドン引きで試しに食べることもできませんでしたが^^;今は眉毛一つ動かさずに淡々とチーズにしておりまする(笑)
興味がある方もいらっしゃるかもしれないので、この分離した牛乳をチーズにする方法も載せておきますね。
ただし!
日本で一般的には捨てられているでしょうし、使用できるかできないかは自分の目と鼻と舌で確認しないといけないので、この方法の実践はあくまでも自己責任でお願いします。何か不都合なことが起こりましても当方では一切責任をおいかねます。
分離牛乳の再利用
さて、では自己責任ということをご確認の上でチーズのやり方をご説明します。
まず先ほどの分離した牛乳の状態をチェックします。
- 酸味や酸っぱいニオイがする
- カッテージチーズみたく、白いツブツブがいっぱい
↑この状態なら使います。
- 胸くそが悪くなりそうな腐敗臭
- カッテージチーズというよりネットリでドロンドロン・・・
- カビが生えてる・・・
↑この場合は、さすがに捨てます^^;(お腹壊しますよ~)
上記のチェック法にクリアした牛乳なら
- その水分と脂肪分が分離した状態のところに塩をお好みの量入れて、しゃもじや木ベラなどでよく混ぜます。
- そして、目の細かい網に濾してよ~く水分を切り、あとは冷蔵庫へ・・
はい!たったこれだけです。笑ってしまうくらい簡単ですね(笑)
このチーズも、ヌメヌメしたりカビが生えたり、変なにおいがしはじめたら、速攻ゴミ箱です。日々の欠かさずにチェックすることが大事!!
絞りたて牛乳を飲めるようにするには
さて、では上でちょこっとご説明した「絞りたて牛乳の処理の仕方」をご紹介していきます!
その壱
搾りたて牛乳を手に入れたら、直ぐに鍋に入れて火にかけ、数分間沸騰させる。
沸騰すると泡がもわ~っと上がってきてふきこぼれるので、弱火にして吹きこぼれないように気をつけておく。
その弐
数分沸騰させたら火を消して冷ます。
雑菌の繁殖が気になる人は氷水にその鍋をつけて急冷してもいいですが、我が家はめんどくさがりなのでそのまま^^;
まぁ、暑~い部屋に半日とか一日とか放っておかなければ大丈夫でしょう(笑)
逆に冷蔵庫がないとか(日本ではありえないかw)冷蔵庫が壊れてるor小さくて入りませ~ん・・・、などでやむを得ず常温に放置しなければならない場合は一日3回沸騰させます。
まぁ、あんまりそういうことはないでしょうが^^;
その参
牛乳が冷めると、搾りたて牛乳の場合かなり濃厚な膜が張ります。
この膜、こちらの人たちはポル語で「ナッタ」と呼んでマーガリンの位置づけとして利用しています。
かなり濃厚な脂分なので沸騰→冷ます・・・の工程で出てくるこの膜を取り除くことがお腹を壊さないポイント。
牛乳の中に「ナッタ」が含まったままだとお腹に良くないですが、取り除いた「ナッタ」は料理に大活躍します!
我が家では冷凍可能な空き容器に入れて冷凍しておき、パン作りやお菓子作りのときにマーガリンやバターの代わりに使っています。市販のマーガリンやバターよりとてもいい味が出るんですよ~♪
・・・と、話が逸れてしまった^^;
その四
膜を取ったら、きれいな容器に入れて冷蔵または冷凍保存します。
こちらでは最初に入っていたペットボトルをキレイに洗って、それに沸騰処理後の冷めた牛乳を入れて冷蔵庫に入れています。
冷凍・・・は、長持ちするけど解凍したときに分離するので、飲用には向きません^^;お料理に使いましょう。
まとめ
さてさて、今回は牧場地で学んだ牛乳の処理の仕方や保存方法、チーズになったときの処理法をご紹介しました。
普段はこういった知識はあんまり使わないでしょうが牛乳の賞味期限などで判断に困ったときなど、ところ変わればこんな使い方もするんだよ~という、判断材料にはなるのでは・・・と思います。
どこかのサイトで、ロシアの方では昔、牛乳を腐らせないためにカエルを入れていた、という話を読んだことがありますが・・・。。。。
ところ変われば牛乳の保存方法も様々ですよね^^;
なんでもカエルの皮膚には抗菌作用があるのだとか・・・我が家の周辺にはカエルなんて死ぬほどいますが、牛乳の保存のためにカエルを中に・・・
うん、無理です(笑)だって毒を持ってる子もいるし♪
でも本当にこいつ等に抗菌作用があるのだとしたら、我が家の溜め池の水が腐らないのはカエルのお陰・・・なのかもしれません^^;
[blogcard url="http://saintnature.com/post-187/"]